スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

園芸愛好家が見た熱帯の島、バリの庭と植物 

バリ島#4
南の国で、園芸愛好家の目をまず奪うのはリゾートの庭を彩る植栽です。
バリではヤシの木より高い建物は建てられません。上の画像に見える低木のブーゲンビレアや、プルメリアは一年中花を咲かせ続けて、神様へのお供物になります。

バリ島#2 日本では白花が知られますが、ピンクのプルメリアも目立ちました。
下の画像に見られるように、枝ぶりには風情がありません。

バリ島#3 バリ人の手はとても器用で、農民は農作業の合間に絵を描き、漁師は彫刻をたしなむそうで、芸術性に富んだオブジェが庭を飾っています。赤い葉はコルジリネ・テルミナリス。

「芸術の村」と呼ばれ、バリの人気に火をつけたウブドゥにある王宮の庭です(↓)
バリ島#6

ここでもオブジェとリーフプランツの取り合わせ、カラーリーフのバリエが魅力的でした。

バリ島#8 バリ島#7
左)プルメリアの枝に着生したオオシマワタリとビカクシダ。右)花がなくても、クロトンの黄色系の斑模様とコルジリネの赤系の斑が鮮やかです。

バリ島#5そして、こんなところへも行ってみましたよ!

これが植物園のシンボルというのが、日本人には理解不能な『クブンラヤ植物園』です。高さ15mはあるかな~

植物園というので、かなり島の北部プラタン湖付近まで行ったのですが、花の咲いてないオーキッドガーデンや葉の落ちたローズガーデン・・・

カラオケ大会やミニサッカーを楽しむ、市民のレクレーション施設という感じでがっかり。

あとはパワースポットとして知られるガジュマルを見て帰ろう、というときに見つけました!!
バリ島#10 ジュラシックパークを思わせる木立シダのコレクションです。

バリ島#11 大好きなシダにくわえて、この遊び心がたまりません。

バリ島#12 もうこれだけでバリに来たかいがあるというもの!

バリ島#13 恐竜のお腹の中は、意外に普通でした(笑

最後にバリ島で一番大きいといわれるガジュマルにご挨拶。

バリ島#9 バリではガジュマルには必ず精霊がついているので、子供は木の近くで遊んではいけないというそうです。写ってませんかね、精霊は?

神々や精霊の存在をとても身近に感じさせるバリ島での数日。最後に見た夕陽は島の最南端にある『ウルワトゥ寺院』のかなたに沈んでいきました。

バリ島
長いものを最後までおつき合いくださって、ありがとうございました。

神々の住む島 バリ島へ 

急なことでしたが、20年以上も憧れてきたインドネシアのバリ島へ行ってきました。

バリ島2014#5
画像はバリ島最大の岩窟遺跡『グヌン・カウイ』。11世紀に王族の墳墓として作られ、岩窟で断食修行をした人々が彫り進めたそう。周辺の棚田を含めて世界遺産に登録されています。

バリ2014#6 イスラム教が主流のインドネシアにあって、この島だけは95%の島民がバリ・ヒンドゥー教を信仰しています。

空港に着いたとたんに漂う甘い香りは、神様へのお供え物チャナンに添えられた線香によるもの。

バリの人たちは朝一番に自動車のダッシュボード上にも店先にもチャナンを供え、1日3回お祈りを捧げる信心深い人たちです。

チャナンはヤシの葉でかたどった皿にプルメリアなどの花々が盛られます。ヤシは敷地の境界線に植えられることが多く、バリでは一年中咲くプルメリアももっともよく植えられている花木です。
案内してくれたガイドのアリさんによると、「四国の金比羅山のように階段が多い『グヌン・カウイ』」だけど、途中で見られるライステラスに“来られた感謝”を捧げました。

バリ島2014#4
近くには聖水が湧き出る『ティルタ・ウンプル寺院』もあって、バリ島の豊かな水資源を実感できます。沐浴場で祈っていた西洋からの旅行者は、大きな鯉に足をつつかれて悲鳴を上げていましたよ~

バリ島2014#7 バリ島2014#7
左の画像をクリックして大きくすると、デヴイ夫人の夫・故スカルノ大統領の別荘が丘の上に見えます。いまでは考えられない、寺院を見下ろす立地です(笑

バリ島2014 そして、こちらがバリでもっとも美しい寺院といわれる『タマン・アユン』。
手前に咲いているのはコルジリネ・テルミナリスの花!! 日本では喫茶店などに飾られる観葉植物の「花」を初めて見ました! と、驚くのが正しい園芸愛好家です(汗

バリ島2014#2 バリ島2014#3
『タマン・アユン寺院』で目をひくのはシュロ葺きの「メル」という多重の塔です。
日本と同様に奇数が神聖とされるバリで、右画像の二重の塔は珍しいとか・・・
BBCの『世界の庭園』でも紹介されていたけど、お寺の中心部は正装した信者以外は入れないように、堀と塀がめぐらされているのがちょっと残念な世界遺産です。

バリ島は公共交通がほとんどないので、今回は知人から紹介された日本語ガイド付きのカーチャーターを利用しました。これが旅行会社のオプションツアーよりはるかに手ごろで、島民としての情報を教えてもらえるのがとてもありがたかったです。
アスタ・ナディア・ツアー http://www.yokubali.com/
ガイドのアリさんのFB https://www.facebook.com/profile.php?id=100008306972521

次回はもう少し落ち着いて、植物園のお話などを。

寄せ植えの配置図 

この週末は実家の父の米寿のお祝いをしました。

米寿 弟たちが宴席やメニューの手配をしてくれて、義理の妹たちはお赤飯を炊いたり花束を用意してくれて、私はプレゼントを準備しました。

夫が乾杯の音頭をとって宴たけなわというころ、いつもはよく食べる父の箸が全く進んでないのに気づきました。

どうやら不肖の子供たちが初めて行なった共同作業に、胸がいっぱいだったようです。

とても喜んでもらって、かえって恐縮してしまいました。
私はこの歳になるまで「親を祝う」ことなど思いつきもしないで、自分のことで手いっぱい! 親が長生きしてくれたから、やっとできたと思います。ありがたいのは、こっちのほうです。

さてさてお話変わって、これがなんだかおわかりでしょうか?
配置図
園芸雑誌に掲載されている寄せ植えの植物配置図です(笑
右上の鉛筆書きが、取材メモをもとに私が描いた下図。左は植物名と合体された校正用のプリントです。

ケイトウは花穂のとんがっているタイプなので、植物名表記はセロシアにしようとか。ジニアの品種名を調べたら’ザハラ’シリーズだとわかったので修正したりしてます。汚い字ですが(恥

主役のジニアは’プロフュージョン’という品種かどうか、この後も二転三転しました。寄せ植えに使った苗にネームプレートがついているとは限らないので、制作してくださった吉谷桂子さんが仕入れ先に確認してくださったり・・・

私自身、園芸を始めたばかりのころ、まだ配置図など掲載されていなかった難波光江さんの寄せ植えをマネして作ってみたので、配置図は読者の参考になるように気をつかいます。

実際には、先生方は自分でさし木した苗や何年も育てた古株を使ったり、茎葉を編み込んだり、いろんなワザを使われるので、配置図だけを真似てもなかなかそっくりにはなりません。

それでも、配置図から知らなかった植物を知ったり、見慣れた植物の意外な魅力や組み合わせの妙を知ることもあるでしょう。今日も配置図を描きながら、「なるほど~!」と独り言ちするライターのシンゲルです(^^)v

山の庭にはキノコが似合う 

ブログ仲間スモークツリーさんのご主人はDIYの達人。
山の斜面を開拓した庭に”お泊り”できるガーデンシッド(小屋)にトイレ、湧水を引いた水場やシカの侵入を防ぐ塀やゲートなどを手作りされています。

庭を開いて8年になる今年は、塀のリニューアルという大仕事を終えて、ユーモラスなオーナメントを制作されました。

スモークツリーさん山庭2014 山の庭から山林へと続く、いわば人工と自然の緩衝地帯に生えたようなキノコのオーナメントです。詳しくはスモークツリーさんのブログへ →コチラ

オランダで見たよく似たシーンを思い出しました。
オランダ2012 ドイツ国境に近いAngerloにある『Bingerden(ビンジャーデン)』という館の庭。
広大な庭は小高い丘につながっていて、その中腹にこちらのキノコは生えていました。小さな石碑がいくつか見えるのは、主が可愛がったペットたちの墓標でしょうか。
小さなベンチとキノコのオーナメントに、館の主の愛情を感じたものです。

オランダ2012#3
上の画像の右に見える見事な銅葉のヨーロッパブナ。その奥に小さな丘はありました。
館とブナの間に見え隠れする巨大なトピアリーが、この庭の主役です。
庭の入口には、こんなのぞき穴もありました。

オランダ2012#2
スモークツリーさんの庭のキノコも、「Bingerden」のキノコやのぞき穴も大好き!
美しく花を咲かせるばかりでなく、庭という空間を存分に楽しんでいる”庭主さんの遊び心”が感じられると、こちらまでウキウキしてきます。

各地でオープンガーデンが始まり、バラのシーズンも真っ盛り! 今年もあちらこちらのウキウキを拾い集めてまいりましょう♪

ピート・オウドルフのマスト・ハブ 

昨年、園芸G誌の取材でオランダを代表するガーデナー、ピート・オウドルフさんの庭を訪ねました。彼はニューヨークで廃線になった高架貨物線を、空中庭園『ハイライン』としてよみがえらせたプロジェクトで世界的に知られます。

ピート・オウドルフ (アトリエでのオウドルフさん *この撮影のみ:ユイ・キヨミさん)

35年ほど前にレストラン業から転身してナーセリーを営み、サルビアの育種などで成功を重ねましたが、近年はグラス類を大胆に用いた植栽で注目されています。

ピート・オウドルフ#7 (アトリエ前の庭。紫の穂をなびかせる草丈高いカマラグロスティスがアクセントに)

庭は彼の実験場になっていて、メンテナンスの必要度によって大きく3つに分かれています。上の画像はもっとも手間のかからない庭。素朴で丈夫な花がグラス越しに見え隠れする、人工の”野原”です。

「管理の手間をかけられないパブリックスペースのデザインほど難しい」と語っていた彼にとって、メンテナンスフリーの庭は重要な課題なのでしょう。

ピート・オウドルフ#11 (自宅前の庭。整った葉群の中にバラエティーに富む多年草が咲く)

大きな屋根が特徴のオランダの古い農家に、今も夫人と暮らしています。その窓から見える庭は、「週に2回もメンテナンスが必要なんだ」そう(笑

「多年草を使えば、植えたままで手間がかからないと思っている人が多いけれど、美しい状態を維持しようと思ったら、どうしても手間はかかる。庭を作るには花だけを見るのではなく、植物同士の相性や手間のかかり具合まで含めて、植物をよく知ることが大切」。

ピート・オウドルフ#2 ピート・オウドルフ#3
そう語ったオウドルフさんが、イギリスの園芸誌『Gardens Illustrated(ガーデンズ・イラストレイテッド』2月号で、「ピート・オウドルフのマスト・ハブな植物100」という特集で取り上げられていました。

3カ月も楽しめないけど、すき間を埋めるのにお薦めな植物は中国原産のアヤメタイワンホトトギス花後の姿やフォリッジ(葉群)も含めれば3カ月は楽しめる植物として、シオン’神代’やアルテミシア(ヨモギ)・ラクティフローラ。同じように少なくとも9カ月は楽しめる植物に、ムラサキセンダイハギやカラミンサ(ネペタ)などなど。

ピート・オウドルフ#4 もちろん「楽しめる期間」はオランダやイギリスの気候でということだけど、日本の品種やアジア原産の植物がいくつも含まれていて興味深い。

四季のある日本では「長く楽しめる植物」という視点は持ちにくいけど、手間がかからない点も含めて、これからの植物選びには覚えておきたいポイントだと思う。

ピート・オウドルフ#7 それと、彼の庭を見てつくづく思ったのは、フォリッジ(葉群)の美しさだ。じつは案外と小花好きのようで、庭で目立つ花はほとんどない。線形の葉群がなびく隣りには異なる形の大きな葉群があり、緑ばかりあってもメリハリがあると思いませんか?

しかも、1つの植物が大株であり数株集めることで、その植物の本来の魅力や存在感が増すな~と、このところずっと感じていたことを確信しました。日本の住宅事情では難しいかもしれないけど、植える植物の種類を減らしても、より魅力的な庭になるのではないかな~

ピート・オウドルフ#6 (左がギボウシ、右がギレニア。特集でギレニアという植物名がやっとわかって嬉しい!)

『ガーデン・イラストレイテッド』の特集はもっと早くご紹介したかったけど、なかなかちゃんと目が通せなくて遅くなりました。まだバックナンバーが買えるとは思いますが・・・
最後に、オウドルフさんの庭スナップをもう少しだけ。

ピート・オウドルフ#10
ピート・オウドルフ#9ピート・オウドルフ#5


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。