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『こわれゆく世界の中で』 

アンソニー・ミンゲラ監督は、『イングリッシュ・ペイシェント』や『コールドマウンテン』など、スケール感のある恋愛映画で知られます。

それが『こわれゆく世界の中で』は、ロンドンのキングス・クロスという限定された地区で起こる窃盗事件をきっかけに、2人の女の間で揺れはじめる男が主人公(ジュード・ロウ)。

1人は心のバランスを崩している娘への罪悪感から、現在のパートナーである主人公の愛を受け入れられない女。もう1人は主人公のオフィスで盗みを働いた息子をもつ女。
3人が巡りあう背景には、コソボ紛争や移民問題、地域格差やこの時代に生きる子供の状況があります。

けれども、それを指して「こわれゆく世界」とした邦題より、原題の「壊して入る(Breaking and Entering)」に、愛を求める3人の姿が浮かび上がります。

真実の愛を求めるとき、自分の価値観や大切な人間関係や道徳観や・・・すべてが試されるというお話です。
主人公はけしてヒーローではないし、子供に悪事をけしかける大人がいて、弱い立場の人間は生き抜くための悪知恵も働かせます。

愚かで弱い人間がそれぞれ何を得ようとして、何を差し出すのか。
ミンゲラ監督の眼差しは、『あるスキャンダルの覚え書き』とは対照的に、彼らの奥底に眠る小さな良きものを照らし出します。
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