スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ピート・オウドルフのマスト・ハブ 

昨年、園芸G誌の取材でオランダを代表するガーデナー、ピート・オウドルフさんの庭を訪ねました。彼はニューヨークで廃線になった高架貨物線を、空中庭園『ハイライン』としてよみがえらせたプロジェクトで世界的に知られます。

ピート・オウドルフ (アトリエでのオウドルフさん *この撮影のみ:ユイ・キヨミさん)

35年ほど前にレストラン業から転身してナーセリーを営み、サルビアの育種などで成功を重ねましたが、近年はグラス類を大胆に用いた植栽で注目されています。

ピート・オウドルフ#7 (アトリエ前の庭。紫の穂をなびかせる草丈高いカマラグロスティスがアクセントに)

庭は彼の実験場になっていて、メンテナンスの必要度によって大きく3つに分かれています。上の画像はもっとも手間のかからない庭。素朴で丈夫な花がグラス越しに見え隠れする、人工の”野原”です。

「管理の手間をかけられないパブリックスペースのデザインほど難しい」と語っていた彼にとって、メンテナンスフリーの庭は重要な課題なのでしょう。

ピート・オウドルフ#11 (自宅前の庭。整った葉群の中にバラエティーに富む多年草が咲く)

大きな屋根が特徴のオランダの古い農家に、今も夫人と暮らしています。その窓から見える庭は、「週に2回もメンテナンスが必要なんだ」そう(笑

「多年草を使えば、植えたままで手間がかからないと思っている人が多いけれど、美しい状態を維持しようと思ったら、どうしても手間はかかる。庭を作るには花だけを見るのではなく、植物同士の相性や手間のかかり具合まで含めて、植物をよく知ることが大切」。

ピート・オウドルフ#2 ピート・オウドルフ#3
そう語ったオウドルフさんが、イギリスの園芸誌『Gardens Illustrated(ガーデンズ・イラストレイテッド』2月号で、「ピート・オウドルフのマスト・ハブな植物100」という特集で取り上げられていました。

3カ月も楽しめないけど、すき間を埋めるのにお薦めな植物は中国原産のアヤメタイワンホトトギス花後の姿やフォリッジ(葉群)も含めれば3カ月は楽しめる植物として、シオン’神代’やアルテミシア(ヨモギ)・ラクティフローラ。同じように少なくとも9カ月は楽しめる植物に、ムラサキセンダイハギやカラミンサ(ネペタ)などなど。

ピート・オウドルフ#4 もちろん「楽しめる期間」はオランダやイギリスの気候でということだけど、日本の品種やアジア原産の植物がいくつも含まれていて興味深い。

四季のある日本では「長く楽しめる植物」という視点は持ちにくいけど、手間がかからない点も含めて、これからの植物選びには覚えておきたいポイントだと思う。

ピート・オウドルフ#7 それと、彼の庭を見てつくづく思ったのは、フォリッジ(葉群)の美しさだ。じつは案外と小花好きのようで、庭で目立つ花はほとんどない。線形の葉群がなびく隣りには異なる形の大きな葉群があり、緑ばかりあってもメリハリがあると思いませんか?

しかも、1つの植物が大株であり数株集めることで、その植物の本来の魅力や存在感が増すな~と、このところずっと感じていたことを確信しました。日本の住宅事情では難しいかもしれないけど、植える植物の種類を減らしても、より魅力的な庭になるのではないかな~

ピート・オウドルフ#6 (左がギボウシ、右がギレニア。特集でギレニアという植物名がやっとわかって嬉しい!)

『ガーデン・イラストレイテッド』の特集はもっと早くご紹介したかったけど、なかなかちゃんと目が通せなくて遅くなりました。まだバックナンバーが買えるとは思いますが・・・
最後に、オウドルフさんの庭スナップをもう少しだけ。

ピート・オウドルフ#10
ピート・オウドルフ#9ピート・オウドルフ#5


スポンサーサイト

コメント

私も3ヶ月庭で役立ち楽しめる植物があればいいなぁ!といつもおもいます
そしてできたら、上手く消滅するかまた来年同じように咲いてくれるとなおいいです
それは、贅沢なことですが・・・なるほど、和の花ホトトギスやアヤメ
私の庭では、センダイハギはちょっとだめかなぁ?
ふじばかまは、すごく長く楽しめます
それに、どうも鹿が食べないとおもって今実験中
最後の白い花は、ヤロウ(ノコギリソウ)ですね
刺激的なお話、ありがとうございます(^0^*

smoketreeさんへ

一年草なら秋~春のパンジーなどや春~秋のペチュニアなどがあるけれど、
それに比べると多年草の開花期は短いですね。
なので、花が終わっても苞が残るクリローやタネが面白いアガパンサス、
葉のきれいなチョウジソウなどを含めての「長く楽しめる」。
smoさんのおっしゃる「上手く消滅」が一番難題かもしれませんね。
私が以前ナルホドと思ったのは、ポール・スミザーさんが提唱していた
「春に咲く球根は花壇の奥に植える」というもの。
手前の植物が育てば見えないから、葉が傷んでも気にしなくてよい!
植物選びも植栽も、いろんな工夫がありますよね。
最後のノコギリソウは、近年とても気になっている草花です。
真ん中あたりの画像のオレンジ色もノコギリソウで、
これだけ草丈があって、縦の花穂ではなく横の面の花はなかなかないですよね。
こちらこそ、いつもありがとうございます。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kouenjiwriter.blog91.fc2.com/tb.php/346-3b4bb3dd

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。