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『世界フラワーガーデンショー2016』 @ハウステンボス 

ハウステンボス2016♯3 ハウステンボスで開催された『世界フラワーガーデンショー2016』に行ってきました。
1カ月間の開催期間ぎりぎりに滑り込みセ~フ。お出かけ情報にならなくて、すみません。

ハウステンボス2016#5 どうしても行きたかったのは、オランダの造園家ピート・ウードルフさんがデザインした庭が再現されるというので・・・(*以前のウードルフ関連 →コチラ
ただ、ご本人は来日しないで日本の企業が施工するというあたりに???な感じですが、
以前、取材でお世話になった北海道のナーセリー『大森カントリーガーデン』の植物が使われるというのも見たくて出かけました。

ハウステンボス2016 35年ほど前にレストラン業から転身してナーセリーを営み、サルビアの育種などで成功を重ねたウードルフさんは近年、グラス類を大胆に用いた植栽で注目されています。

ここでもピンクの花穂が美しいムーレンベルギア・カピラリスペニセツムなどのグラスを植栽の核に、背景に、スクリーンのように用いてます。

そこに少しだけユーパトリウムやオミナエシ、ダンギクやワレモコウなどの花が添えられ、自然の野原のような幻想的なシーンを見てとれます。

でも、NYの有名な高架庭園『ハイライン』の造園家と知らなければ、「何これ?」「草ぼうぼうやん」ですよね。

彼の庭は宿根草を用いて手間のかからない“自然風”を目指しながら、実際は「週2回のメンテナンスが必要」と語っているように、手入れが欠かせません。
ここでももちろん手入れはしているけれど、枯れた花に替えてわい性ダリアを植えていたりするのを見ると、こういう庭をどう扱っていいのか困ってしまったのではないかな~

ハウステンボス2016#4 これがウードルフさんの植栽プランです。どんだけ細かいんだ~!と驚かされます。
それにプランでは、ムーレンベルギア・カピラリスではなくて Muhlenbergia lindheimeri になっています。遠隔植栽はいろんな点で本人の思うようにはなっていないかもしれません。

ハウステンボス2016#6 残念だけど、私には結果も含めて興味深いものでした。

さて、審査を競った7つのショーガーデンは、
ハウステンボス2016#8 ハウステンボス2016#7
左)最優秀賞を射止めたタイの女性デザイナー、ワナポン プイ フォーンプラファさんの作品。ブルーサルビアなど3種の青花の水面に、メランポジウムなど3種の黄花を乗せた船が浮いている。たった6種の植物でシンプルなわかりやすい作品。
右)オーストラリアのポール・グラントさんの作品「マンダラ」は、沈床ガーデンに排水処置がされていなくて審査は厳しかったけど、来場者には一番人気があったそう。

私が一番心惹かれたのは、マレーシアのリム・イン・チョングさんの「子宮」という作品。
ハウステンボス2016#9 大きな石を組み上げて竹林を再現した中に、秘密の花園があります。
ハウステンボス2016#10 ハウステンボス2016#11
瓦を縦に埋め込んだ小道を辿っていくと、そこに子宮を模した小さな池があるという凝ったつくり。そのコンセプトは真上からみない限りわからないんですけどね。
ともかく植栽の素晴らしさをご覧ください。
ハウステンボス2016#14 ムーレンベルギア・カピラリスを霞のような背景に見る、ガウラやバーベナ・ボナリエンシス、サルビア似の黄色やオレンジ色の花。←アガスターシェとわかりました!

ハウステンボス2016#13
コレオプシス‘レッドシフト’に白いユーフォルビア、ピンクのセンニチコウなど。

ハウステンボス2016#16 ハウステンボス2016#15
左)庭の内側の石組の下に小さな池があり、白い小花に囲まれている。
右)タケの株元に揺れるススキと、真っ赤なサルビアが秋の寂しさと艶やかさを象徴するようで、沁みました~

今回は長崎の義母のお墓参りにかこつけての電撃訪問でしたけど、この庭を見られたのは幸せだと感じました。

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女性ガーデンデザイナーの映画2作品 

暑中お見舞い申し上げます。
梅雨の晴れ間の猛暑の日には、冷房のきいた映画館へまいりました。

フラワーショー 東京などでは7月初めに封切られた『フラワーショウ!』。来年にかけて全国で順次公開されます。

フラワーショーとは、園芸愛好家ならご存知の方も多い英国ロンドンで開催される『チェルシー・フラワーショー』のこと。

エリザベス女王が総裁を務める英国王立園芸協会が催す世界最高峰のコンテストで、100年の歴史を誇ります。(一度は行ってみたい!)

映画は、アイルランド出身の女性ガーデンデザイナーがこの大会に挑む過程を描いたもの。

2002年にゴールドメダルを受賞したメアリー・レイノルズの実話に基づいた作品です。
彼女の描くランドスケープの図面が美しく、目を奪われます。「雑草だけの庭」と評された庭はあまり描写されませんが、庭に自然の美しさややすらぎを取り戻そうとした彼女の熱意や行動力はよく描かれています。

「フラワーショウよりアフリカの緑化が大事」と考える植物学者との、一歩も引かない関係性もすがすがしい!

物語のシンボルになるサンザシは(残念ながら)あまりなじみがないものの、英国出身のガーデナー、ポール・スミザーさんの本に何度も登場する、林床を埋め尽くすイングリッシュブルーベルの姿はほんとうに素晴らしい! 感動ものです。

ヴェルサイユの宮廷庭師ヴェルサイユの宮廷庭師』はレンタルDVDで見ました。

17世紀のフランス、太陽王ルイ14世がヴェルサイユ宮殿をつくるにあたって、造園を任せたのが幾何学的なフランス式庭園を確立させたル・ノートル。

彼がアシスタントとして選んだのが、当時は珍しい女性庭師だったら・・・という物語です。

主人公サビーヌ・ド・バラを演じるのは『タイタニック』のケイト・ウィンスレット。第3子を妊娠中だったという彼女が、骨太でみずみずしい魅力を発散します。

ル・ノートルが配置した鉢植えを彼女が少しだけ入れ替えたり、「リトル・カオス」な彼女の家の庭にル・ノートルが絶句したり、ルイ14世をナーセリーの主人と間違えたり、というエピソードはどれも園芸愛好家を喜ばせるのでは。当時の雰囲気に浸れます。

ルイ14世を演じるアラン・リックマンの監督第2作目。植物も庭も人物もとてもステキに描かれていて、気持ちのよい作品です。これが遺作になるなんて・・思ってもみないことでした。

『ダイ・ハード』で初めて彼を見たときの戦慄と、この美しい作品を忘れません!

祝! 『園芸ガイド』大判化 

大変ご無沙汰いたしました。
その間に、『園芸ガイド』が大判になっています! 写真が映えますな~
パラパラ眺めていたら、こんな見開きに目が釘づけになりました。

園芸ガイド2015初夏号
いつも楽しみにしているイギリス在住のガーデン・ライター白井法子さんの連載です。
なんだなんだ! この色! この花々! この塊(フォリッジ)! と、仰天したら
オランダのガーデンデザイナー、ピート・オウドルフが手がけた、イギリス最大のプライベートガーデンとのこと。
なんてステキなものを見せていただいて、ありがとうございます。白井さんにお礼が言いたくなりましたよ。

ピート・オウドルフさんについては以前も書きましたが   → こちら
2012年6月にオランダで訪れたオウドルフさんの庭では、その植物のフォリッジの作り方に目を奪われたのでした。それぞれの植物を見事に育てられないと、この景観は成立しませんよね。*目安がついた植物名を追記しました 

ピート・オウドルフの庭2012#2
輝くような黄色の花はヒペリカムの仲間でしょうか。

ピート・オウドルフの庭2012#3
高くそびえるのはまだ白い花が咲く前のセリナム・ワリキアナムかと。左の丸いルリタマアザミ(エキノプス)と一緒に、オウドルフさんのお気に入り(マスト・ハブ)に挙げられています。

ピート・オウドルフの庭2012#4
後方の長い花穂はベロニカストラム(クガイソウ)。右下にピンクのスカビオサ(マツムシソウ)とゲラニウム(フウロソウ)が見えます。こうして和名で見ると、まさに山野草の世界ですね。

ピート・オウドルフの庭2012
手前はフロミス・ツーベロサという、エルサレムセージの仲間、後方右の水色がデルフィニウム。左のオレンジ系はアキレア(ノコギリソウ)だと思うけど、葉が違うような・・・ アキレアなら、すべてオウドルフさんのマストハブですが、間違ってたらごめんなさい。

キャプテン・クック一行が見つけた花々 

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで催されている『バンクス花譜集』展に行ってきました。

バンクス バンクスとはジョゼフ・バンクス。

イギリスの王立協会会長を42年間も務めた人で、キャプテン・クックの探検航海(1768~1771年)に同行して、未知の植物を採集・記録するプロジェクトを率いました。

イギリスからタヒチ島、ニュージーランド、オーストラリア、ジャワへと巡った一行は、初めて目にする植物を精緻に描いて記録。

後に銅版画として出版する計画だったものが、実際に出版されたのは1980年代だったといいます。
そこにはタヒチやジャワのラン、デドロビウムや、バンクスの名前がついたオーストラリアのバンクシアなど、さぞや彼らを驚かせ、喜ばせたに違いない花々があります。

一方で、イポメアゲラニウムフクシアという、今では当たり前の見慣れた花も、彼らによって“発見された”から私たちが楽しめるのだな~と思います。

アートとして楽しめるのはもちろん、園芸愛好家には感じるところの多い展覧会です。

今年も「世界らん展」へGO! 

去年は大雪、今年は大風の中で始まった『世界らん展日本大賞2015』に行ってきました。

世界らん展2015#5 今回の日本大賞を受賞したのは、座間洋らんセンターの加藤春幸さん作出によるデンドロビウム・スミリエ‘スピリット・オブ・ザマ’。

原種の写真を見ると1㎝ほどの小花が20個くらい集まって咲いているのに対し、この花つきはほんとに凄いですね!

もっとも、このような花形のデンドロビウムがあることさえ知らなかった私。毎年、驚きの連続です。

さて、今年の目玉は“蘭の妖精”と呼ばれるオルキスです。ヒト型♂をした花として有名だそうですが、あまりに小さいので展示ではおもしろみがわかりません。まずはネットで検索することをおすすめします(汗

私自身は植物そのものより“見せ方”に興味があるので、毎年ディスプレイ審査部門が楽しみなのですが、今年はちょっとビミョウでした。
高校生たちは相変わらず頑張っているのだけど、「やりつくした」感が否めません。

世界らん展2015#3
大型の櫓や水車のディスプレイは迫力満点ながら、上の画像みたいに小型のファレノプシス(コチョウラン)の魅力を際立てるような、ランの個性を生かしたディスプレイこそ見たいものであります。偉そうにすみませんが・・・

なもんで、ついつい興味は“変なもの”に向かいました。

世界らん展2015#4世界らん展2015#6
左がデンドロビウム(Dendrobium leucocyanum)の仲間で、品種名は‘ラブリー・ドリーム’。右がデンドロキラム・テネラム(Dendrochilum tenellum)‘ジャニュアリー’。
ええっ! これもラン?という感じですよね。ランはあまりに形がいろいろすぎる~

それと、今年初めて気づいたのは、外国のナーセリーがたくさん出店していること。タイやフィリピン、台湾などのアジア勢と、ブラジルやエクアドルという南米勢が競い合うようです。日本語が流暢でなくても、ランという共通言語で商談が白熱しているのを目撃しました(笑
もっとランに詳しければ、日本で入手しにくいレアものに胸躍ることでしょうね。

世界らん展2015#8

世界らん展2015#9
ランには詳しくない私が胸躍らせたのは、豊田市の『加藤洋らん苑』さんの店頭。愛知県西三河地方などで生産されている三州瓦を模した鉢に、シンビジウムを中心にした寄せ植え(下左)があまりに渋くて惚れ惚れ~ 
斑入りのワイヤプランツやアメリカイワナンテンというお相手選びも好みです(笑
*このシンビジウム自体が、春蘭などの東洋ランと掛け合わされた『和蘭』という新品種だそうです。『趣味の園芸2月号』で紹介されています。
世界らん展2015#2 世界らん展2015
以前はエピデンドラムに分類されていたというディネマ・ポリブルボン(上右)という超小型のランを、円錐形のテラコッタに植えたのもかわいらしい~

そうそう、ランはゴージャスとかエレガントなイメージですけど、私はこういうラブリ~系がお気に入り。ランの世界は奥行きだけでなく間口も意外に広いと感じた、今年のらん展でした。

世界らん展2015#7

 
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